ShowNet 2025のルーティングをざっくり紹介

ShowNet 2025で行われているルーティングを、ざっくりと紹介します。

オーバーレイネットワーク

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RoCEとUltra Ethernetの検証:ShowNet 2025

今年のShowNetでは、RoCEの検証とUltra Ethernetの検証が行われていました。 検証は、トポロジ図の「.dc」と書いてある箇所で行われています。

トポロジ図の該当部分を拡大するとこんな感じです。

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ソフトルータ推進委員会のスタンプラリー

スタンプラリーをすると、キラキラシールがもらえる展示ブース(7T06 ソフトルータ推進委員会)がありました。

せっかくなので、スタンプラリーをやってシールをゲットしました。

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800G関連の楽しい雑談@Interop Tokyo 2025

一部界隈では年に1度の業界内同窓会とも言われているInterop Tokyoですが、元ShowNet NOCメンバーで現在は光トランシーバメーカーのグローバルCTOの森川さんと会場で会って800Gについて楽しく雑談になりました。 話をするうちに、凄く盛り上がって、その内容を記事にしたら面白く読んでいただける方々もいるのではないかという感想を持ったので、インタビュー記事という形式で公開することにしました。

雑談の内容に近いのですが、記事としては「これからの高速化技術について」というお話をうかがいました、という体裁で文章化しています。 昔のBSDマガジンにあった秋葉原の焼肉屋談義の記事みたいな、そんなノリを目指してみました。

Q: 2010年のInterop Tokyoで「世界初の100GbE運用」という記事を書いてたんですが、その後、100ギガはそこまで普及せず、100ギガの普及がゆっくりだったので40Gが出てきたりという印象があります。しかし、数年前に400Gが登場してから、ふと気がつけば800Gが出てきて、今年のinteropでは800Gbps対応の製品も多く展示されています。 さらに、1.6テラの仕様が議論されたりと、ここ数年で急に加速しているように思えます。

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VXLAN Group Based Policyを利用したマネージメントセグメント

Interop Tokyo 2025 ShowNetのマネージメントセグメントは、VXLAN Group Based Policyを利用したマイクロセグメンテーションを行っています。 ShowNetでは、障害が発生したときに対処を行いやすいように、マネージメントのためのセグメントが用意されています。

去年(2024年)のShowNetでは、マネージメントセグメントはひとつの巨大なL2セグメントでした。 今年も去年同様に、マネージメント用のセグメントはフラットなL2として構築されていますが、グループごとに接続できるサービスが変わるというマイクロセグメンテーションが行われています。

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ShowNet伝送2025

ShowNet 2025における伝送系のみどころ3つを紹介します。

1. 1.6Tbpsトランスポンダ(TPND)
総容量が1.6Tbpsのトランスポンダが展示されています。
2. 800G-ZR+
去年は、400Gが展示されていましたが、今年は400Gに加えて800Gも展示されています。
3. 小型ROADM
今年のShowNetでも、複数の波長を多重化するROADM(Reconfigurable Optical Add-Drop Multiplexer)装置が展示されています。 これまで展示されるROADM装置は大きいものが多かったのですが、今年は小型の装置が並んでいます。

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生成AIによるネットワーク構築・運用支援実験 : ShowNet 2025

Interop Tokyo ShowNet 2025では、生成AIによるネットワーク構築・運用支援実験が行われています。 Shownetの構築支援に特化したLLM ChatbotがInterop Tokyo 2025のために作成されています。

まずは、ShowNetのLLM Chatbotがどのように使えるのかの動画をご覧ください。

このChatbotは、昨年(2024年)のShowNetの機器のconfigと今年の設計資料を検索し参照(RAG/Retrieval Augmented Generation、検索拡張生成)、幕張メッセ内で稼働するShowNetの機器にAIが直接アクセスしてCLIを操作、ShowNetで運用されているTTDB(Trouble Ticket Database)のチケット情報を参照する機能が実装されています。 また、ShowNet 2025におけるバックボーンのルータ間の接続関係をある程度把握しており、必要に応じてその情報を利用できるように設定されています。

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go.jpサブドメインが不正利用可能な状態だった件について

go.jpのサブドメインを含む名前の一部が不正利用可能だったことが話題です。 「"DNS浸透いうな"の先生」として一部界隈で有名な中京大学の鈴木教授によって発見され、関係省庁に報告されたうえで問題への対処が行われました。 本記事執筆時点において発見・報告が行われたと公表されているのは、総務省、厚生労働省、経済産業省、近畿経済産業局、経済産業省、中国経済産業局、関東経済産業局、文部科学省、国土交通省(2件)、国立教育政策研究所、東京都(tokyo.lg.jp)のサブドメインです。

今回、鈴木教授によって発見&報告されるまで、第三者によってgo.jpを含む名前空間が不正利用可能な状態で放置されていたようです。

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プライベートIPアドレスと同じ用途のIPv6アドレスが存在しない件について

IPv4には、プライベートIPアドレスとして割り当てられたアドレスブロックがあります。 1996年に発行されたRFC 1918で規定されている10.0.0.0/8、172.16.0.0/12、192.168.0.0/16の3つです。 NAT(NAPT)とともにプライベートIPアドレスは、多くの環境で利用されています。 企業LANなどでIPv4ネットワークを構築するときに、プライベートIPアドレスを一切使わずにグローバル(パブリック)IPアドレスのみで組むようことは、いまでは少ないのではないかと推測しています。

世界中で多く利用されているIPv4のプライベートIPアドレスですが、2024年現在時点において、IPv4のプライベートIPアドレスと全く同じ用途のIPv6アドレスは存在しません。

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日本のIPv6採用状況が50%を超えている件について

Googleによる「IPv6の国別採用状況」で、日本のIPv6採用状況が50%を超えています。 日本国内ユーザがGoogleにアクセスする際に、半分以上のユーザはIPv4ではなくIPv6で通信を行っていることになります。


Google「IPv6の国別採用状況」より(as of 2024年11月)

IPv6の利用は増えている

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「ピアリング戦記」の英訳版EPUBを無料配布します!

英語のIT系技術書が日本語訳されて海外に届けられることは多く行われていますが、日本語版から英語版への翻訳には高いハードルがあります。 過去に、何度か私が書いた本を英語に翻訳して出版することはできないかを模索したことがありますが、これまで企画が実現することはありませんでした(中国語への翻訳はあります)。

しかし、今回、私としては初となる英訳版を上梓することができました。 2022年に出版した「ピアリング戦記 - 日本のインターネットを繋ぐ技術者たち」ですが、これを日本語だけにしておくのはもったいないという声を内外でいただき、それを受けて英訳を行うプロジェクトが去年動き始めました。

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IPv4アドレス移転の売買価格推移および移転組織ランキング100

IPv4アドレスの中央在庫が2011年に枯渇後、IPv4アドレスの移転や、移転に伴う金銭のやり取りが行われるIPv4アドレス売買が行われるようになりました。 今回、2024年7月でのIPv4アドレス価格や、どのような組織が移転を多く行っているのかを調べてました。

IPv4アドレス価格推移

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例示用IPv6アドレス 3fff::/20 が新たに追加

ドキュメンテーション等に含まれる値をそのまま利用してしまうユーザが問題を発生させてしまうことを避けるために、インターネット上では利用されないIPアドレスとして例示用IPアドレスが用意されています。 IPv4では、TEST-NET-1からTEST-NET-3までの3ブロックがRFC 5735で定義されています。

  • TEST-NET-1: 192.0.2.0/24
  • TEST-NET-2: 198.51.100.0/24
  • TEST-NET-3: 203.0.113.0/24

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ShowNet 2024のL2L3

Interop Tokyo ShowNet 2024のL2とL3で行われた主な取り組みは、次の3つです。

  • SRv6のマイクロSID(Compressed SID)を利用
  • 出展社収容をEVPN-VXLANで
  • SRv6+衛星回線

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ShowNet 2024 ローカル5G

Interop TokyoのShowNetで行われるローカル5G企画は、今年で3回目です。 2022年はシールドテントの中でデモが行われ、2023年は会場内でいくつかの機器がローカル5Gで通信を行うデモが行われました(参考)。 2022年と2023年は来場者が実際にローカル5Gに触れるという企画ではなかったのですが、2024年に行われた企画は来場者がローカル5Gの機器を手に取れるような内容も含まれているというのが大きな特徴です。

「ローカル5Gはエンタープライズ向けの技術なので、ぜひ来場者の方々にも触ってもらいたい」という想いによって実現した企画だったとのことでした。

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ShowNetのローカル5G企画(2022年、2023年)

Interop Tokyo 2024のShowNetを理解するために、過去のShowNetを振り返る記事のローカル5G編です。 ローカル5Gも、2024年のShowNetでは主要な企画のひとつになるようです。

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ShowNet 2024のセキュリティデモ

2024年のセキュリティ関連デモは、「3DアプローチでShowNetを守るセキュリティ」というテーマで行われていました。 複数の視点でセキュリティに関連する対策を行なうというもので、具体的には、以下の視点での対策が行われています。

  • 攻撃者視点の対策
  • 俯瞰的視点での対策
  • オペレータ視点での対策
  • 回線利用者視点での対策

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ShowNet 2024のMedia over IP企画

Interop Tokyo 2024 ShowNetで行われているMedia over IP企画の大きな特徴として、2024年は放送局と協力して行われたという点があげられます。 SMPTE ST 2110とST 2022-7が使われていることなど、通信に使われる基本的な技術は昨年と同様なので、技術的な内容に関しては昨年のMedia over IP企画を解説した記事も是非ご覧ください。

放送局とのコラボレーション

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ShowNet 2022と2023のMedia over IP企画

Interop Tokyo 2024のShowNetに関する理解をしやすくするための事前勉強として、今年のShowNetで行われる展示に関連する過去企画を紹介する記事の「Media over IP」編です。

ブロードバンドが普及し始めた2000年ごろから「放送と通信の融合」というキーワードが各所で謳われてきましたが、これまでの取り組みでは放送コンテンツとインターネットといった視点の議論が多かったのではないでしょうか。 SMPTE ST 2110規格の登場などにより、映像の制作現場にもIP化の波が押し寄せつつあります。 ShowNetのMedia over IP企画は、そういった背景のなか、映像の制作現場で使う映像素際のIP伝送の形を模索するような企画です。

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Interop Tokyo ShowNet過去3年の伝送企画

光伝送を行うための装置なども、毎年Interop Tokyo ShowNetの見どころのひとつです。 2024年のShowNetを理解しやすくするために、過去3年のShowNetでの伝送関連の取り組みを取材しました。

通常の伝送網であれば、伝送装置は同じベンダーのもので揃えることが多いのですが、ShowNetでは、伝送網で可能な箇所に関してはマルチベンダーの製品を相互接続するような構成をとることを意識しているとのことです。 異なるベンダーの製品同士を相互接続している箇所と、そうではない箇所を見て回るのも、ShowNetの楽しみ方のひとつかも知れません。

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過去記事

過去記事一覧

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